経鼻栄養手順(マーゲンチューブ挿入方法)について

鼻から胃チューブを挿入し留置しておく方法です。常に胃チューブの違和感があり患者さんにとっては不快のものです。

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経鼻栄養手順(マーゲンチューブ挿入方法)

チューブが咽頭で喉頭蓋にあたっていると唾液も飲めない状態になってしまいます。胃チューブの挿入方法には注意が必要です。

夕方に胃チューブを挿入して夕食の濃厚流動食を注入し、翌朝朝食の濃厚流動食を注入した後、胃チューブを抜去し昼食を摂食訓練で口から食べる方法もあります。このような夜間NG法も嚥下訓練に際しては有効です。

 

必要物品

・胃チューブ(8~12Frの細くて柔らかいもの)

・キシロカインぜりー

・デイスポ手袋

・ガイドワイヤ―(必要時)

・20mlデイスポ注射器(誤接続予防用)

・聴診器

・バンソーコウとハサミ

・膿盆

・イリゲーター(必要時)

・栄養点滴セット(誤接続予防用)

・流動食と白湯

 

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方法

①鼻腔を清潔にする。必要に応じて吸入や吸引を行い咽頭も清潔にしておく。

②姿勢は30度半坐位で、頭部に枕を高めに当て軽く頸部前屈位とする。

頸部の筋緊張をとりリラックスした姿勢をとる。

③胃チューブ挿入の長さは体格により異なる。

その人の鼻の先端から耳までと耳から剣状突起までの距離を目安に確認しておく。

④胃チューブの滑りを良くして粘膜の損傷を避ける為先端⒑数センチにキシロカインゼリーをつける。

⑤胃チューブ挿入の鼻腔側とは反対側に頸部回旋した姿勢にする。

挿入する鼻腔と反対側に顔を向け、頭部を突出した姿位(臭いをかぐときのような)にして、胃チューブを鼻腔から挿入する。

⑥咽頭に達したら唾液を嚥下してもらい、嚥下に合わせて胃チューブを押し進める。

⑦胃まで挿入したら、聴診器を胃部に当てて空気を注入して空気音(泡沫音)を聴診し、また胃液が吸引するのを確認する。

空気音が聞こえにくかったり胃液が吸引されない場合はもう数センチ挿入して再度確認する。胃チューブが40センチ付近でつかえてそれ以上はいらない場合は無理に挿入しない。

食道裂肛ヘルニアや蛇行などがあるとつかえた場所で注入したり無理に挿入して潰瘍形成や線香を起こす危険がある。

胃チューブがつかえたら一度臥位にするなど体位を変えて挿入を試みるとはいる場合もある。

⑧胃チューブを鼻と頬にバンソーコで固定する。

その際胃チューブで皮膚を圧迫しないように注意する。

⑨栄養物を注入する。

⑩注入が終了したら、薬がある場合は微温等で良く溶かして注入する。

簡易懸濁法で溶解する方法も紹介されている。

最後に白湯を注入し胃チューブ内をきれいにして栄養物による胃チューブ内の汚染を防ぐ。

⑪終了後は逆流予防の為に30分間以上45度以上の座位を保持し臥位にさせない。

激しい運動や前かがみになって腹部を圧迫する姿勢も避ける必要がある。

胃食道逆流がある場合は2時間以上の座位保持が必要になる。

 

  参考資料:摂食嚥下障害ガイドブック