胃・十二指腸潰瘍患者の看護計画

#1上腹部、心窩部痛があり苦痛である

目標:安楽な体位の工夫及び心身の安静に努めることで、痛みが軽減する

OーP(観察)

1胃部腹部症状、ピロリ菌の存在の有無

2痛みの時間と食事の関係

3食事摂取量

4便の性状

TーP(実施)

1衣類を緩め、腹圧を高める事は避け患者の好む体位を工夫する

2痛み増強字は医師に報告する

EーP(教育)

1胃の安静を保つため食後30分から1時間の安静を説明

2痛み増強字は報告するように説明する

#2出血穿孔をおこしショックに陥る可能性がある

目標:以上の早期発見に努め、異常時は適切な処置が受けられる

OーP(観察)

1VS、顔色、チアノーゼ、意識状態

2心窩部痛、吐気、嘔吐、腹部膨満、吐血や下血の有無と性状

3尿量のチェック、検査データのチェック

TーP(実施)

1出血を起こした場合は速やかに医師に報告し指示を仰ぐ:血管確保、胃洗浄の準備、酸素の投与、ECGモニタ、自動血圧計の装着

2衣類を緩め、腹圧を高めることは避けるように体位を調整する:下肢を曲げると腹圧が下がり腹壁の緊張をとることが出来る

3手術の適応となる場合は、医師より十分な説明をしてもらい、精神的動揺を最小限にするように援助する

4術前オリエンテーションは十分に行い、患者が理解できているか確認する

5落ち着いて雰囲気をつくり、言動に注意するとともに患者の精神的な援助をする

EーP(教育)

1困ったことや不安なことがあれば相談する

#3不安やストレスが誘因となり疾病に影響を与える可能性がある

目標:ストレスや不安の原因となる因子を避ける工夫が自ら行え、精神的に落ち着いた状態で入院生活が送れる

OーP(観察)

1ストレスや過労となる因子を把握

2精神状態、患者の言動や表情

3人間関係

4家庭内の問題

5睡眠状態

TーP(実施)

1環境の整備に努め、落ち着いた雰囲気をつくる

2ストレスや過労の原因となる因子があれば、家族の協力を得て取り除くように援助する

3悩みを相談しあえるような人間関係をつくる

4自分自身の性格(神経質、完璧主義)を内省できるようなコミュニケーションをとる

5不眠が続くようであれば医師の指示に従い睡眠剤を与薬する

6運動や趣味などで、ストレスの解消を促す

7規則正しい日常生活を送る

EーP(教育)

1休養や睡眠の必要性を説明する

2困ったことがあれば一人で悩まずに相談する

#4食生活についての認識が不足しており食事療法が守れない

目標:食事療法の必要性を理解し、食生活を積極的に改善できる

OーP(観察)

1食習慣(アルコールや嗜好品を含む)

2食生活に対する知識

TーP(実施)

1食事療法の必要性を認識させ、必要時栄養指導を依頼する

2栄養指導後の理解度を確認する

EーP(教育)

1規則正しい食習慣をつけるように説明する

2刺激の強い食品は避けるように指導する(香辛料、コーヒー、濃茶、脂肪、塩分)

3食事中は落ち着いた雰囲気でよく噛んで食べるように説明する

 

#5疾病に対する理解が不十分なため、再発の可能性がある

目標:疾病に対する知識が得られ、自己コントロールが出来て再発を予防することが出来る

OーP(観察)

1疾病に対する知識や理解度

2患者の言動や表情

TーP(実施)

1疾病に対する医師のムンテラ後、どの程度理解しているかを確認し、不十分な点については補足する

EーP(教育)

1疾患に対するムンテラを医師から十分にしてもらい、看護師は補足する

2個々の患者の社会生活の中で、無理のない生活習慣を一緒に考える

3薬剤を正しく服用し途中で中断しないように説明する

胃十二指腸潰瘍のアセスメントはこちらです

参考資料:標準看護計画