胃十二指腸潰瘍患者の看護過程アセスメント

アセスメントの視点と根拠

1全身状態の把握

主観的情報と客観的情報から、全身の系統的アセスメントを行い、患者の身体状況を把握する

(全身状態)

・バイタルサイン

・身長、体重、BMI、腹囲、体重の変化

・検査データ

・皮膚粘膜の損傷や湿潤の有無、皮疹、掻痒感の有無

・貧血の程度、輸血の既往、出血傾向、感染

・既往症、入院に至るまでの経過、治療の経過

・消化性潰瘍の併発しやすい疾患の有無

(頸部、眼、耳、鼻、口)

・頭痛、めまい、頭部の外傷、意識状態、失神、けいれん

・視力障害、視力の変化、眼痛、腫脹や発赤、分泌物、緑内障白内障の既往、眼鏡使用

・聴力障害、聴力の変化、示通、耳鳴り、補聴器の使用

・鼻水、鼻閉、鼻出血、臭覚障害、副鼻腔炎の既往

・嚥下状況、口腔内粘膜、歯・歯肉、口内炎、歯肉出血

(呼吸・循環)

・動悸、息切れ、胸痛、不整脈、高血圧、浮腫

・酸素運搬能、呼吸音聴収

(消化器)

・食事、水分摂取量、食欲、空腹感

・嗜好品

・上腹部痛、心窩部痛

・食事と疼痛との関係

・悪心・嘔吐、胸やけ、げっぷ、吐血・下血の状況、冷感、めまい

・ショック症状

・腸蠕動音

・排便パターン、便潜血反応、下痢の有無

共同問題:出血、穿孔、狭窄

起こりうる看護問題:胃十二指腸潰瘍による組織損傷のための腹痛がある

(腎臓・泌尿器・生殖器)

・排尿パターン

・尿検査値、便検査値、腎機能

・セクシュアリテイや性的機能に関して感じている変化・問題

・性的関係の満足度、変化、問題の有無、パートナーとの関係

(骨格筋・四肢・知覚)

・四肢・体幹の運動機能、関節可動域、筋力、握力、歩行、姿勢の状態

・感覚(視覚、聴覚、味覚、臭覚、平衡感覚、触覚)

・痛みや不快感の有無、程度、対処方法

(日常性格とセルフケア)

・ADL(食事、移動、入浴、排泄、更衣、整容など)

・仕事(時間、内容、活動強度、残業など)

・運動(時間、内容、頻度)レジャー活動

・睡眠(入眠時間、覚醒時間、熟睡感の有無、寝つき、夜間排尿回数、早期覚醒、昼夜逆転、日中眠気の有無、睡眠薬使用有無)

・休息・リラクレーション

・倦怠感や疲労感の有無

・喫煙、飲酒、コーヒー、過労、ストレス

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2心理的状況の把握

患者家族の疾患や治療に対する認識、ストレス対処行動、価値観や信念を理解する

(健康認識)

・現在の病状、検査、治療の受け止め、潰瘍に対する自覚の有無

・治療内容、期間、副作用の種類と程度、治療効果、治療への取り組みの様子

・健康に対して気を付けていること

・疾患に対する対処行動

・患者役割遂行状況(服薬、禁煙、禁酒など)

・生活指導に対する反応や理解

起こりうる看護問題:疾患の再発防止のための行動がとれない

(自己知覚)

・自分自身の性格をどう思っているか

・疾患により自分自身や自分の身体についての感じ方が変化したか

・怒り、イライラ、恐怖心、不安、落ち込みの程度

・希望の有無、コントロール感の有無、対処方法

・全体的に見て人生が望み通りにいっているか、人生設計

・人生や生活で大切なこと、価値観、日常の宗教実践

(コーピングストレス耐性)

・発症前の1~2年間に人生の大きな変化や危機があったかどうか、どのように対処したか

・物事をじっくり相談する相手は誰か

・リラックスするための飲酒喫煙をするか

・退院後の生活でストレスとなりそうなことは何か

・ストレスへの対処行動はどのようなものか

3社会的状況の把握

家族、仕事、社会的関係の中で、患者の主な役割と責任を理解する

・家族構成、同居者、家庭内での協力者、家事担当、者面会者の様子

・患者の職業、仕事内容、家庭内・職業・学校・社会活動での役割

・家族としての問題、家族の職業・仕事内容

・家族が患者の疾患をどのように理解しているか

・医療費、社会資源の活動状況、収入・支出に対する認識

起こりうる看護問題:疾患の再発防止のための行動がとれない

胃十二指腸潰瘍の看護計画はこちらです

参考資料:疾患別看護過程