医療病棟の看護師夜勤業務
医療病棟の夜勤業務は、病院にもよりますが一般的に忙しいです。
数年前と異なり、介護度の高い患者さんが多く入院するようになったので、その分看護や介護にスタッフの手が以前にもましてかかるようになっています。
介護度の低い患者さんは在宅での療養を勧められます。
家族の都合で在宅での介護が困難な場合は、老人ホームなどの施設に入所することを勧められます。
入院している患者さんの殆どが寝たきり状態と言っても良いくらいです。
介助で歩行のできる人は、病棟に入院している患者さん50名中2名くらいしかいません。
何時急変しても不思議ではない状態の患者さんが本当に増えてきています。
そのような患者さんばかり入院又は転院してくるのです。
看護師は、その状態で夜勤業務をするのです。
日勤の看護師の人数は多いのですが夜勤の看護師の人数は2名です。息つく暇なく朝を迎えるという感じです。
医療病棟の看護師夜勤業務で大変な事
モニターをナースセンターにおいて急変の患者さんに素早い対応ができるようにしています。患者さんに行う業務が多いために、そのモニターをずっと見ていることはもちろんできません。
夜間も患者さんのケアの為の病室を回っていますから、ナースセンターを留守にすることが多いのです。
看護師が不在でモニターを観察できないうちに患者さんが急変していることもあります。
一般的にモニターをつける患者さんに対しては担当医師が家族に病状についてのICを済ませていることが多いですから、仮に患者さんが急変したとしても家族は想定内だという事です。
それは分かっていてもやはりその時に担当した看護師は精神的にとても疲労します。
家族への電話や対応、当直医師への連絡と指示の処置などを行います。
夜間は体を動かしているだけでも大変です。患者さんの急変などがあると、精神的疲労に肉体的疲労が重なり、どの看護師も朝になると疲労困憊の顔になります。
私も高齢の看護師ですから足は浮くし体はボロボロという感じになります。
特に目が疲れ眼の奥が痛くなりますね。
一晩徹夜することになるのですから、当然と言えば当然です。もちろん仮眠時間はあるのですが、患者さんの急変時などにはその休憩がなくなります。
医療病棟の看護師夜勤業務で、看護師が大切にしていること
夜勤の看護師が特に注意していることは、患者さんが安全に異常なく朝を迎えることが出来るようにケアすることです。
不穏患者さんが暴れてベッドから転落死怪我などしないように見守りをします。
痰が多い患者さんは痰が気道を閉塞させ窒息などしないように吸痰をします。
自力体動が出来ない患者さんに対しては、殆どの患者さんに対してなのですが、夜間も時間ごとに体位変換をします。
エアーマットを使用していても褥瘡が発生することがありますから油断できないのです。
同じ体位で、身体の同じ部位を長く圧迫することは極力避けなければならないのです。
医療病棟の看護師夜勤業務に向いている人
高齢者を好きなタイプの看護師が向いています。
子供の頃に祖父母に育てられた経験がある人や高齢者になじみのある人が向いていますね。
また状態の変化に早く気付くことが出来る観察力の優れた人が向いています。
自分の行った看護が患者さんの身体や状態にすぐに現れることがありますから、やりがいのある職場でもあります。
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