ケールの特徴
南米から世界に広がったキャベツの原種。
日本には長崎出島オランダ人によってもたらされた。
カルシウムの供給源として優れ、吸収率は牛乳と変わらない。
キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の野菜には、抗酸化作用や抗がん作用を持つフイトケミカルがあるが、ケールはキャベツ以上に有効成分が豊富といわれる。
ケールの効能
・血糖上昇抑制作用
・アレルギー症状の改善
・ニトロソアミン生成阻害作用
・高コレステロール血症抑制作用
ケールの作用メカニズム
・血糖上昇抑制作用
ブドウ糖の腸管からの吸収阻害に関与していると考えられている。
・アレルギー症状の改善
Th1/Th2のバランスを整え、炎症を抑制すると考えられている。
・ニトロソアミン生成阻害作用
飲食物に由来するアミンと硝酸塩から作られる発がん物質のニトロソアミンについて、その生成を阻害する。
・高コレステロール血症抑制作用
アブラナ科野菜などに含まれるSMCSは、余分なコレステロールの対外排泄を促進する働きが関与していると考えられる。
ケールの有効成分
カルシウム220mg(100グラム当たり)含む。
糖脂質、フラボノール配糖体などがアレルギー症状改善の有効成分として認められた。
ケールの必要摂取量は?
・血糖上昇抑制作用:青汁100ml
・花粉症改善効果:青汁粉末9g/日
・ニトロソアミン生成阻害効果:ケールジュース(青汁)200グラム
・高コレステロール血症抑制作用:SMCS52g/日
(※SMCS:S-メチル-L-システイン -スルフォキシド )
ケールの注意点
ケールは多量のビタミンKを含有するため血液凝固阻止剤の作用をよわめる可能性があり、注意必要。
まとめ
ケールは青汁として摂取するのが一般的です。
フイットケミカルとは最近よく耳にする言葉ですが、抗がん作用があるようです。
青汁として摂取するときには、やはり夏が適していますね。
夏だと水分補給を頻繁に行うので、無理せずにケールを自然な形で摂取することができます。
(※冬は寒いので、冷たい飲み物を敬遠してしまうことが多いです)
また中年以降になると、ホルモンの関係でコレステロール値が上がってしまうので、ケールの摂取を自然な形で生活習慣に取り入れることができれば理想的です。
ケールは中年以降の女性の方に特におすすめです。
参考資料:サプリメント機能性食品事典