死のリスクを高める、怖い見逃し高血圧

血圧の落とし穴

「血圧は、こまめに図っているから大丈夫!」

「毎日の血圧測定では正常値なので安心だ」

「血圧測定にコツなんてないと思う」と思っていませんか?

しかし安心はできません。

そういう人も脳卒中のいなるからです。

家庭用の血圧計が普及してきて、健康管理のために自宅で血圧測定をする人が増えています。

例えば、毎日欠かさず血圧測定していて、その血圧値は正常範囲だったAさんがいます。

ところがある日めまいがして病院を受診すると脳梗塞と診断されます。

詳しい検査の結果、脳以外の全身の血管にも、詰まっていることが分かったのです。

高血圧により、全身の欠陥に障害が起きていたのです。

しかし、毎日の血圧測定では正常範囲だったので。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

全身の血管障害を招く高血圧

血圧とは、血液の流れが動脈の壁に与える圧力のことです。

血圧が高くなると、動脈の壁が傷ついて次第に固く厚くなってきます。

すると血液の通り道である血管が狭くなり、血流が悪くなります(※これが動脈硬化)

進行すると、血管の内側にこぶのような血液の塊ができます(※これが血栓)

また、血液中のカルシウムが、血管の傷ついた部分に入り込んで固まる石灰化を起こします。

動脈硬化は全身の血管に進行し、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞や狭心症、慢性腎臓病や心肥大など重大な病気を引き起こします。

高血圧が原因で、死のリスクを高めてしまいます。

最新の血圧測定とは?

高血圧による血管障害の発見に有効だとして注目されているのが、足首の血圧測定です。

普通は、足首の血圧は、腕の血圧より高くなります。

足の動脈は血流を妨げるカーブがなく、ほぼまっすぐな急流です。

それにもかかわらず足首の血圧が低い場合は、下半身の動脈に異常が起こっていると推測されます。

Aさんの場合は、下腹部の血管につまりがありました。

血管につまりがあると、その先の血流が悪くなり、足首の血圧は低くなるのです。

詰まる前の血管では、血圧が高くなっています。

5年以内に3割が亡くなる?

Aさんの血圧が正常値だったのは、左鎖骨下動脈につまりがあったからです。

この部分が詰まると、血圧測定する左上腕部の血圧は低くなります。

測定する場所によって血圧差を引き起こす血管障害を抹消動脈疾患といいます。

5年以内の死亡率が3割という研究報告もあります。

抹消動脈疾患の検査は、血管外科や循環器内科で受けられるところもあります。

手足の冷えや痛みなどの症状がある場合もあります。

早期発見が大切です。

隠れ高血圧発見

足首の血圧測定は、抹消動脈疾患の発見に有効だが残念ながら、家庭用血圧計では難しいです。

しかし自宅でも簡単にチェックする方法があります。

左右の腕の血圧を測定しその差をチェックする方法です。

血圧測定の裏技

隠れ高血圧を見落とさない血圧測定の裏技があります。

1左右どちらかの血圧を測る。

2少しの間リラックスする(1~2分間)

3反対側の血圧を測る。

4収縮期血圧(上の血圧)に10%以上の差がないかチェックする。

10%以上差がある場合、抹消動脈疾患の危険があります。

例えば、左120-80で右127-85では正常。

左120-80で右140-85では異常。

血圧測定のポイント

1比較するのは収縮期血圧(上の血圧)

2左右どちらも測定するのは年に1回でよい

3血圧計の使い方はメーカーごとに確認

465歳以上、喫煙者、糖尿病の人は注意

上の血圧と下の血圧の差をチェック

・差が小さくなってきた:動脈硬化が進んでいる可能性あり。

・高血圧なうえに差が大きい(60以上):大動脈が固くなっている。

まとめ

毎日血圧を測定していて正常値だからといっても、安心はしていられません。

1年に1回でよいので左右の腕の血圧を測定してその差から、動脈に異常がないかチェックすることが大切です。

異常があれば早期受診も必要です。

全身の血管に及ぼしたり、死のリスクを高める動脈硬化は怖いですね。

生活習慣病のもとになる動脈硬化を発見するためにも、毎日測定する血圧は正確にする測定する必要があります。

参考資料:ためしてガッテン

スポンサーリンク