膝痛の治療にヒアルロン酸関節注射。

美容だけでないヒアルロン酸の働き。

ほとんどの人は、ヒアルロン酸と言う言葉に美容をイメージするだろう。ヒアルロン酸を顔などのたるんだ部分に注入して皺などを無くすというイメージを、私も持っている。

そんなイメージを持っているのだから、化粧品にヒアルロン酸入りのものを好んで購入してしまうのも無理はない。

そんなヒアルロン酸が実は膝関節に注入することで膝痛を和らげるという働きも持っていた。その効果や安全性は膝関節痛で悩む人にうれしい情報になります。

膝痛の治療にヒアルロン酸関節注射。

①ヒアルロン酸が膝痛に効く理由。

変形性膝関節症の治療法としてヒアルロン酸関節注射はよく使われます。ヒアルロン酸と言えば保湿性の高い化粧水や、皺やたるみをとるプチ整形に使われ、女性なら誰でもその名を聞いたことがあるはずです。

ヒアルロン酸はわずか1gで約6リットルもの水分を吸収すると言われるほど、優れた保湿性を持っています。私たちの体の中にも皮膚や関節、目などにヒアルロン酸が存在するので安全性の高い治療法です。

関節の中でも特にヒアルロン酸が多いのは、軟骨と関節液。特に関節液は主成分がヒアルロン酸と言うくらい豊富です。

関節液は透明で粘り気が強く、弾力性に富んだ液体。関節の動きを滑らかにするクッションのように衝撃を和らげる、軟骨に酸素や栄養を供給すると言った重要な働きをします。

ところが変形性膝関節症になると、関節液が変化し質が悪くなってしまいます。そこで膝にヒアルロン酸を直接注射をして補給。すると関節液の粘りや弾力性が回復し膝の痛みが軽減されるのです。

②進化しているヒアルロン酸注射。

ヒアルロン酸関節注射は20年ほど前から変形性膝関節症の治療に使われてきました。最近では研究が進み、実際の関節液の成分により近く、効果が長く続くものが開発されています。

膝の症状に合わせて注射の回数や、次回の注射までの期間をある程度調節でき副作用が殆どないことも、ヒアルロン酸関節注射のメリットです。

③ヒアルロン酸注射は、こんな人にお勧め。

軽症から変形性膝関節症まで幅広い時期に使えるヒアルロン酸関節注射ですが、特に次のような人に向いています。

・歩き始めや階段の下りが痛い。

・膝の曲げ伸ばしがしにくい・

・正座が出来ない。

・膝に水がたまりやすい。

・膝が痛くて思うように歩くことが出来ない。

ごく軽症の変形性膝関節症では、運動療法と生活指導を行いながら鎮痛薬や装具などを使って治療します。いきなりヒアルロン酸関節注射は行いません。

これらの治療法を行っても痛みが良くならない場合や軟骨のすり減りがだいぶ進んでいる場合などに、医師からヒアルロン酸注射の提案がされます。またヒアルロン酸関節注射を行っても運動療法や生活指導は必ず続けましょう。

④ヒアルロン酸注射をした後の注意点。

・針を刺した個所を強くもんだり、触ったりしないで清潔に保つ。

・長い時間正座をしたり、階段を使ったりなど膝に負担をかけるようなことは避ける。

・腫れ、しびれ、赤みなどの症状が出た場合は、タオルにくるんだ氷枕などで20分くらい冷やす。

⑤変形性膝関節症の主な症状。

・筋肉や靱帯が伸びて痛む・

・膝のお皿の周辺が痛む。

・炎症が起こって痛む。

・軟骨の破片が骨膜を刺激して炎症を起こす。

・骨どうしが直接ぶつかりこすれて痛む。

・何もしなくても痛む。自発痛が現れる。

膝に溜まる水の正体は過剰な関節液です。関節液とは関節の中を満たす液体で関節を包む骨膜から分泌されます。

変形性膝関節症や関節リウマチ、痛風などの為に骨膜に炎症が起きると関節液がたくさん分泌されて水がたまるのです。関節の水を抜いても癖にはなりません。

しかし原因となっている病気を治療しない限り、再び炎症を起こして水はたまります。水がたまらないようにするには病気を根本的に治す必要があります。

     参考資料:「つらい腰痛膝痛」

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