うつ病のサインと接し方。

誰にでも起こりうるうつ病

何時もと同じように生活をしていても、他人の何気ない言葉で精神的に参ってしまうことがあります。

そのことが頻回におこると、気持ちが落ち込み日常的に憂鬱な気分になってしまいます。病気を看護する看護師にとっても同じことが言えます。

精神的に疲れる状態が続くばかりではなく、その疲れは自分が気付かぬうちに身体症状として現れることがあります。

自分の心持を変えようとしても、環境が変わらなければ精神状況はいつまでたっても変わることが出来ない場合は少なくありません。

それどころか苦痛である現状を我慢することによって症状が悪化してしまうことは多いです。

無意識に精神的負担となっている環境を、本人が気付くことによって症状の悪化を予防できる可能性もあります。

最悪の事態を招くことを避けるために、誰にでも起こり得るうつ病について知っておくことは大切です。

うつ病のサインと接し方

うつ病にかかっていても本人の頑張りにより表面的には普通に見えることが少なくない。周囲の人が次のようなサインを早めに見つけて気づくことが大切。

①周囲が気付くうつ病のサイン。

・仕事でミスが増える:集中力の低下からミスが起こりやすい。遅刻や欠勤が増えることもある。

・食欲がなくなる:いつものように食事が進まなくなる。

・よく眠れていないようだ:寝不足気味で朝起きるのがつらそうな表情を見せる。

・イライラしやすくなる:焦燥感が強く精神的に不安定な様子が目立ってくる。

・ぼんやりしていることが増えた:何も手につかずうつろな表情をしている。

・飲酒量が増える:それまであまり飲まなかった人も深酒することが多くなる。

・口数が減る:押し黙ったりため息をつくことが多くなる。

・外見や服装を気にしなくなる:無気力になって服装をかまわなくなったりひげをそらなかったりする。

②禁句の言葉とは。

・「頑張れ」:頑張りすぎるほど頑張った結果エネルギーがなくなっている患者さんをさらに追い詰めてしまうので注意。

・「性格を変えないとね」:性格を指摘するのは益々自分を責めることになるので避ける。性格には誰でも良い面と悪い面の両方を持っていることを本人も周囲の人も理解する。

・「誰にでもあることだ」:嫌なことがあって落ち込むことは誰にでもあるが、うつ病は日常的な落ち込みとは違うもの。それを誰にでもあることだと言われると本人はさらにつらい気分になる。

・「なぜこんな病気になった」:病気のきっかけを話題にしない。取り返せない過去のことを考えるのは止める。「これから頑張ればいいさ」などと先の分からない未来のことを話題にするのも良くない。

・「薬に頼るな」:薬でコントロールすることも必要であると理解する。

・そのほかの禁句:「いつになったら治るの」「怠けているんじゃないの」

③うつ病患者さんとの接し方。

まずは相手の話を聴く。見守る気持ちで接する。手助けしたいと伝える。

・いつも通りに接する:特別扱いしないで普段通りに接する。

・重大な決断はさせない:退職や離婚など重大な決断を口にしても、決定は先送りにさせる。

・出来ないことは手助けする:家事や身の回りのことなどできなくなっていることは援助する。

・励ましすぎない:励ましすぎるとかえって患者さんの気持ちを追い詰めてしまう。

・よく話を聴いて受け止める:患者さんの言うことを否定しないで良く聴いて受け止める。

・受診をサポートする:受診のきっかけをつくったり、通院や服薬の管理など必要に応じて手助けをする。

   参考資料:「うつ病のベストアンサー」

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