PEG造設の適応病態や状態。

PEG造設の適応病態や状態

①PEG造設の適応病態

・消化器内視鏡ガイドラインでは、一般に栄養経路目的のPEGの適応は必要な栄養を自発的に経口摂取できず、正常の消化管機能を有し4週間以上の生命予後が見込まれる成人及び小児と考えられています。

・一般に栄養経路目的では自発的に摂取できない症例、疾患や外傷などにより摂食嚥下機能に障害のある症例、胃より口側での疾患により食物の通過が出来ない症例、摂食可能でも誤嚥性肺炎を繰り返す症例などが適応です。

幽門狭窄や上部消化管閉塞などの病態に対しても減圧目的の適応になり緩和医療に役立っています。

・摂食嚥下障害などが出現し、経管栄養を必要と判断した場合、その経管栄養が必要な期間が栄養投与法の選択基準になります。

通常6週間以内であれば経鼻胃管からの栄養を推奨しますが、それ以上に及ぶ場合にはPEG造設を考慮する必要があります。

・脳卒中後遺症などによるリハビリテーションが必要な症例では、経鼻胃管の存在が嚥下訓練の妨げになります。

最近では嚥下訓練を適切に施行する為に、また嚥下障害の改善効果を促進する為に訓練早期にPEGを造設しエネルギー摂取を確実に確保するという食べる為のPEGという概念が普及しています。6週間を待たずにPEG導入が施行される傾向になります。

 

②PEG造設の不可能な病態

・消化器内視鏡ガイドラインでは、絶対的禁忌の病態として、内視鏡検査が不可能、胃前壁を腹壁に近接できない状況、補正できない出血傾向が掲載されています。

・不可能又は困難例には、腹水、肥満、胃病変の存在や胃切除の既往、腹膜透析、出血傾向、非協力的な患者さんと家族、全身状態不良例が記されています。

・PEGはすでに確立された手技とは言えますが、その施行には危険を伴い全身状態不良例では早期死亡に繋がるという報告もあります。

・PEG施工後早期死亡例もあることから、術前には多職種を含めた検討会による適応の再確認、確実な手術手技、的確な術後管理などが極めて重要です。

③PEG造設のワンポイントアドバイス

食べる為のPEGという概念が普及しつつある一方で、PEGが造設されていれば食べさせる必要がないと考える意見も存在します。

PEG造設患者に対しても経口摂取が最終目標であるというNSTの基本方針を尊守することが大切です。

参考資料:徹底ガイド胃瘻管理Q&A