PEG実施後いつから経口摂取は可能か?

PEG実施後、いつから経口摂取は可能ですか?

PEG実施後の経口摂取再開に関して、一定の時期や基準はありません。

患者さんの個々の状態にもよりますが、一般的には腹部膨満や嘔吐の有無を慎重に観察し、様子を見ながらPEG造設の翌日から経口摂取を再開します。

PEG後の経口摂取

1 PEG実施後、いつから経口摂取が可能かについてはよく検討されていないのが現状です。

わが国で早期に経管栄養を開始する施設では、経口摂取をPEG造設の翌日から開始する施設が多いです。

少量の水分や内服は造設の数時間後から再開しているところもあります。

2 経口摂取可能な時期を判断するうえで考慮する点は3点です。

①摂取嚥下機能。

・PEGを必要とする患者さんの場合、摂食嚥下機能が良くないことが多いですからPEG造設時の麻酔や刺激でさらに一時的に低下している可能性があります。

・一般的消化管手術においても術後数時間で経口摂取が可能であることから、PEG造設後数時間経過し麻酔の効果が消失すれば経口摂取の妨げにはならないと考えられます。

②PEG造設部の状態。

・経口摂取がPEG造設部に悪影響を与えるかはよく検討されていませんが、PEGからの経管栄養剤投与がPEG造設後数時間から開始可能であることから、経口摂取の開始時期に影響を与えることはほぼないと推察されます。

③胃排出能。

・PEG造設患者さんの胃排出能は、液体の栄養剤を投与した場合のデータによると、殆ど良好に保たれますが、症例により一時的又は長期的に低下してることがあります。

・手術侵襲による一時的な消化管運動の低下は数日以内に回復しますが、PEG造設に伴う胃の変形や運動障害から生じる胃排出能の変化は症例ごとに異なり一様ではありません。

・経口摂取再開後数日間は、腹部膨満や嘔吐、胃内残留等の状態を慎重にチェックする必要があります。

 

3 以上からPEG造設後数時間以上経過していれば、経口摂取が可能であると推察されます。しかし胃の運動能が低下している症例もあり慎重にフォローする必要があります。

半日程度なら経口摂取が遅れても問題はないため、不測の事態にも対応が容易なPEG造設の翌日から経口摂取を開始している施設が多いと考えられます。

長期間経口摂取を行っていない場合

1 長期間経口摂取を行っていない患者さんでPEGを用いた栄養管理によって栄養状態が改善後、再度経口摂取にチャレンジする場合、嚥下機能評価を行い、安全に経口摂取ができることを確認して経口摂取を再開します。

参考資料:徹底ガイド胃瘻管理Q&A