PEG実施後の早期合併症,対策と予防。

PEG実施後の早期合併症・対策と予防

PEG実施後の早期合併症には感染性合併症として瘻孔周囲炎などの創部感染、腹膜炎、誤嚥性肺炎などがあり、非感染合併症としてはPEGチューブの自己抜去、皮膚潰瘍などがあります。

PEG造設に伴う合併症

・誤嚥性肺炎。

・喉頭痙攣。

・腹膜炎。

・敗血症。

・胃出血。

・胃穿孔。

・多臓器誤穿刺。

・ショック。

・心、呼吸停止。

PEG実施後早期合併症

①感染性合併症。

・創部感染(瘻孔周囲炎)。

・誤嚥性肺炎。

・壊死性筋膜炎。

・限局性、汎発性腹膜炎。

②非感染性合併症。

・PEGチューブの自己抜去。

・皮膚潰瘍。

・チューブ閉塞。

・胃潰瘍。

・皮下気腫。

・胃食道逆流、誤嚥、嘔吐、下痢。

PEG実施後晩期合併症

・誤嚥性肺炎。

・胃食道逆流、誤嚥、嘔吐、下痢。

・自己抜去。

・チューブ誤挿入、位置異常。

・チューブ閉塞。

・バンパー埋没症候群。

・カンジダ性皮膚炎。

・栄養剤漏出。

・胃潰瘍。

・胃結腸瘻。

 

PEG後の早期合併症は主として

①胃瘻カテーテルや瘻孔に関連するもの、②栄養剤の投与や代謝に関連するものに分けることが出来ます。

①については、瘻孔のストレスになることを極力排除することがポイントです。

②については、個々の症例の消化管機能と代謝能力に合わせた栄養投与を実施することがポイントです。

合併症と予防策

・胃瘻カテーテル自己抜去ー上肢の抑制、腹帯の使用。

・瘻孔周囲炎・瘻孔周囲膿瘍・瘻孔壊死ー過度の締め付けの防止、カテーテル固定の工夫。

・逆流・嘔吐・下痢ー投与スピードの調整、胃内減圧、頭側挙上、半固形化栄養。

・高血糖ー耐糖能の評価、定期的な血糖値のチェック、緩徐な高カロリー増量。

ワンポイントアドバイス

PEG実施後の早期合併症の創部感染や呼吸器感染の主な原因菌は、口腔内や咽頭の細菌です。PEG造設術施行前や施行中には、入念な口腔ケアが重要です。

瘻孔の管理はある意味褥瘡予防に似ています。

過度な圧力がかかると疎血性の壊死が生じ様々な合併症に発展します。

栄養剤投与では、個々の患者さんに合わせた投与方法の工夫が肝要です。

日々しっかりと観察する事が重篤な合併症を防ぐことに繋がります。