身体損傷リスク状態の看護計画

身体損傷リスク状態の患者目標

1 危険因子・危険行動を理解し、安全な行動をとる。

身体損傷リスク状態の要因

1 感覚機能(視覚、聴覚、温度覚、触覚、臭覚)の障害。
2 循環機能の変調。
3 薬物使用。
4 精神状態の変調。
5 長期臥床による筋力低下。
6 環境内の危険に関する認識不足。
7 補助具の不適切な使用。
8 危険に対する認識の欠如。
9 慣れない環境。

身体損傷リスク状態の観察計画(OーP)

① 入浴温度、電気毛布、電気アンカ。
② 入院前の生活、住居の状況
 (ベッド使用、洋式トイレ、階段、廊下の手すりの有無)
③ 家族などの協力者の有無。


『運動機能の低下による危険』
① 運動障害の有無と程度。
② 運動や判断に影響を及ぼす神経疾患の有無。
③ 障害の程度(感覚、知覚、運動、神経)
④ 運動機能や空間認識の失調。
⑤ ベッド上安静の期間。
⑥ 補助具の使用の有無および、使用方法の適切性
 (松葉づえ、つえ、車椅子、歩行器、義肢、装具)
⑦ ルート類の留置状態。
⑧ 活動状況。


『視力の低下・障害の危険』
① 視力障害、聴力障碍、触覚の感受性低下の有無、障害の程度。
② 障害の程度(感覚、知覚、運動、神経)


『認識の低下・障害による危険』
① 理解力の程度。
② 意識レベルの低下。
③ 思考過程の変調。
④ 活動状況。
⑤ 危険な環境や安全対策に関する知識の程度。


『薬剤の影響による危険』
① 薬物の使用状況
 (催眠薬、鎮静薬、抗うつ薬、向精神薬、抗不安薬)
② 薬物の使用状況
 (利尿薬、降圧薬、鎮痛薬、緩下薬、血管拡張薬)

身体損傷リスク状態のケア計画(TーP)

『基準となる計画』
① 入院時、障害の程度に応じた病棟内のオリエンテーションを行う。
② ナースコールシステムを説明し、
  患者がそれを使えるように指導や調整をする。
③ ベッドの高さを低くする、ベッド柵の設置、床の水濡れを無くす、
  電気コードや廊下の整理整頓。
④ 安全であるとアセスメントできるまで、
  入院から数日間は夜間患者を注意深く観察する。
⑤ 安静度の中でのケアを、患者と一緒にアセスメントし計画を立てる。
⑥ 患者用警報システムの設置、モニターの設置など病室を考慮する。
⑦ トイレや浴室に行く時、廊下を歩く時は
  十分に時間をかけるようにする。
⑧ 患者を急がせない。
⑨ 精神面の援助を行う(傾聴)


『運動機能の低下による危険』
① 必要時日常生活動作の介助をする。
② 環境と釣り合いが取れるように自立心、運動能力を向上させる。
③ 必要時家族の協力を得る。


『視力の低下・障害による危険』
① 必要時日常生活動作の介助をする。
② 必要時家族の協力を得る。


『認識の低下・障害による危険』
① 必要時日常生活動作の介助をする。
② 身体損傷の危険から患者を守る対策を提供する
  (抑制帯の使用、徘徊感知装置)
③ 必要時家族の協力を得る。


『薬剤の影響による危険』
①特定の薬剤の副作用について指導する(例:眩暈、疲労感)


身体損傷リスク状態の教育計画(EーP)

『基準となる計画』
① 必要時、遠慮なく看護師に介助を頼むように説明する。
② 身体損傷の危険を減らすための教育を行う。
③ 状況に応じて繰り返し指導する。
④ ベッドサイドの整理整頓をするように説明し指導する。
⑤ 履物の選択についての指導をする(滑らない、かがとが低い)
⑥ 患者個人御成長と発達段階に応じて安全対策を指導する。

『運動機能の低下による危険』
① 補助具の正しい使用方法の説明をする(歩行器、杖、車椅子)

参考資料:すぐに役立つ標準看護計画。