
ベテラン看護師も若い看護師も看護計画を立てるやり方は変わりないです。
忙しい仕事の合間に、または時間外で看護計画を立てます。
どの看護診断にすべきか、それぞれの患者さんに最も適した看護診断で看護計画を立てようと一生懸命に考えます。
今日は、普通の看護師がどのように看護計画を立てていくかについて記事にします。
ベテラン看護師の看護計画の書き方は?
受け持ち患者さんを持っている看護師は、だれでも看護計画を立てる必要があります。
結論から言うと、看護計画の本に従って、その本に沿って行動していくだけです。
そのことが、看護計画を立てたことになります。
患者さんは、入院すると同時に自分に適した看護計画を、看護師にたててもらうことができるのです。
すべての看護師が、患者さんの症状を緩和するために、同じ目標に沿って同じケアをするのです。
看護計画はなぜ必要?
病棟の看護師は、入院している患者の総数によって、自分たちが受け持つ患者さんの数と、たてる看護計画の数が決まってきます。
看護計画を立てる理由は、患者さんが早く病気を治して退院することができるようになるためです。
いつも同じ看護師が、ずっと一人の患者さんについて看護することはできません。
看護師は、夜勤もあるし休みもあるのです。
そんな勤務体制でなければ24時間いつも患者さんを看病することができないからです。
看護計画を立てることで、どの看護師でも同じようにいつでも同じケアを患者さんに実施することができるのです。
患者さんに適した目標を立てて、すべての看護師がその目標に沿って、目標が達成できるようにケアするのです。
腹痛のある患者さんの看護目標は、苦痛の緩和だったりします。
苦痛を緩和するためにできることは何かを考えて、実行するのがケアです。
看護計画を立ててあれば、どの看護師も同じように、患者さんが苦痛のない生活を送ることができるケアできます。
患者さんにとっては、看護師によって別々のケアを受けることはないのです。
患者さんにとって、いつも最善の適切なケアを行ってもらうことができるのです。
患者さんにとっても看護師にとっても、看護計画は必要でなくてはならないものです。
看護計画はどうやって立てるの?
病棟には看護師が何時でも自由に調べることのできる看護計画の本が、数種類置かれています。
看護部が選んで購入して、各病棟に配っている場合が多いです。
看護師は看護計画を立てるときに、それらの本を参考にして看護計画を立てます。
看護計画の本には、看護計画が立てやすいように具体的に記載されているので、どんな看護師も看護計画を立てることができます。
とりあえず担当看護師は、看護計画の本を参考にして、患者さんの症状などから、最も患者さんに適していると思われる看護診断を選び出します。
どれが最も適しているかについては、看護師により判断が異なる場合があります。
そのことについて議論され評価されるのがカンファレンスです。
他のスタッフの意見を参考にして、看護計画を立て直すこともあります。
一人の患者さんに対して看護計画は何度も更新されます。
入院した時、入院して1か月目、入院して3か月目、入院して6か月目、入院して1年目、患者さんの症状が急変したときなどです。
そのたびに担当看護師は、その時々の患者さんの症状にあった看護計画を立て直します。
カンファレンスを開いて、看護計画に沿ったケアの実際についての評価をします。
カンファレンスで看護計画が他のスタッフに受け入れら同意されればれ、スタッフ全員で計画を実行に移すことになります。
看護診断が正しいか否か、どうやって判断するの?
看護計画で出した看護診断が患者さんに適しているかどうかは、看護計画に記載されている項目、問題リストや要因などを参照することで決めます。
適切な看護診断であれば、ケアも適切であり、患者さんの苦痛も軽減でき、評価もしやすいのです。
看護診断が患者さんにとってふさわしいものでなければ、カンファレンスで他のスタッフから意見が出て議論され、ふさわしくない点は訂正されます。
また、ケアを行う際に不都合なことが出てきて評価しずらくなる場合は、適している看護計画ではないと判断されます。
作成した看護計画を、「これで良いですか?」と誰に見てもらうの?
ほとんどの病棟には、看護計画を特に勉強している看護計画専門の看護師がいます。
その看護師を中心に看護計画の更新などを実施していきます。
その役割をする看護師は看護師長ではないです。
看護主任が看護計画を担当する場合もありますが、看護主任の仕事の負担もあり、そうしていない病棟もあります。
一スタッフの看護師が看護計画を推進していることのほうが多いです。
看護計画を推進する役員をしている各病棟の看護師は、定期的に集まって看護計画についての勉強会などをします。
「これでよいですか?」と自分の立てた看護計画を見てもらうのは、看護計画を推進する役員の看護師です。
看護計画の書き方・まとめ
はっきり言うと、看護計画は立てるのが面倒くさいです。
看護業務が忙しくて、じっくり考えて看護計画を立てている時間がないというのが本音です。
看護計画を定期的にまじめに更新しようとすると、時間外業務になってしまうことが多いのです。
それでも看護計画推進のスタッフである看護師にせかされたり、担当患者の病状が急変した場合は、時間外でも看護計画を見直さなくてはなりません。
大変な看護計画作成業務ですが、その看護計画があるから、患者さんはどの看護師からも等しく自分に適した看護が受けられます。
看護計画作成に役立つ看護計画の本です。
看護計画ができましたら、カンファレンスを開きます。
カンファレンスについては、こちらのサイトです→カンファレンスの進め方