ノロウイルスの潜伏期間
ノロウイルスの伝播様式
・経口感染(食中毒)
・飛沫感染(患者の嘔吐時)
・接触感染
(患者との直接接触、患者の嘔吐物や
下痢便に汚染された物品、環境表面との間接接触)
・塵埃感染
(患者の嘔吐物、下痢便が環境中に
放置された場合にエアゾロル化したものを吸入)
ノロウイルス潜伏期間
・1~2日
感染可能期間
・症状消失後3~7日間ほど
患者便中にウイルスが排泄される。
ノロウイルス予防策
・標準予防策に加えて、 飛沫感染予防策および接触感染予防策
(ただし、擦式消毒用アルコール製剤は無効、 液体せっけんと流水による手洗いを行う)
・嘔吐物や下痢便の処理の場合は、空気感染予防策が加えられる場合もある。
ノロウイルス隔離の有無
・可能であればトイレのある個室管理が望ましい。
やむなく大部屋とする場合は、ベッド間隔をあけ、物品の共有を避ける。
ノロウイルス有効な消毒薬
・次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)、
85度以上の熱湯で失活。
ノロウイルス検査
・RT-PCR法、NASBA法、RT-LAMP法などによるウイルス遺伝子の検出。
・ELISA法によるウイルス抗原の検出。
・電子顕微鏡によるウイルス粒子の検出。
ノロウイルス診断治療の流れ
・臨床症状からは診断できない。
治療は対症療法のみ。
ノロウイルス法律上の取り扱い
・感染症法では感染性腸炎として5類定点把握感染症に指定されている。
・食品衛生法では食中毒(食中毒が疑われる場合は24時間以内に保険所に届け出)
参考資料:感染対策完全図解マニュアル
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