看護診断・言語的コミュニケーションの障害
看護診断名と要因
- #1 手術や治療による会話不能に関連した言語的コミュニケーションの障害
- #2 疾患による構音障害に関連した言語的コミュニケーションの障害
- #3 運動性失語や感覚性失語による会話不能に関連した言語的コミュニケーションの障害
- #4 聴覚障害による不明瞭な言語に関連した言語的コミュニケーションの障害
- #5 高齢による理解力の低下、認知力の低下に関連した言語的コミュニケーションの障害
- #6 情緒障害による言語理解力低下、言語発達の遅延に関連した言語的コミュニケーションの障害
- #7 話し手に対する無関心さや、対人恐怖からの引きこもりに関連した言語的コミュニケーションの障害
- #8 慣れない方言、外国語に関連した言語的コミュニケーションの障害
目標
- 自分の意思が表現できる
- 自分に合った伝達方法を見つけることが出来る
- 意思を伝達できるコミュニケーションをとることが出来る
観察項目
1 コミュニケーション能力の程度
2 言語の表出、受容に影響を与える身体的障害の程度
3 ストレスの有無、精神状態
4 理解力の程度、発達に応じた言語行動か
5 他患者とのコミュニケーションの状態
6 日常会話にはどんな言語を用いているか
NANDA-I看護診断(2015-2017) [ T.ヘザー・ハードマン ] | ||||
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ケア項目
1 コミュニケーションの障害の程度をアセスメントし、聴力や理解力を増強する因子を見出す
2 身近な家族の情報などにより、患者のサインの意味を把握する
3 コミュニケーションの為の他の方法を患者と共に選択し提供する
4 ゆったりと会話のできる雰囲気をつくる
5 発生することをストレスに感じている時は、患者が安心できる人と共に、自然な発声ができるようリラックスできる雰囲気を作る
6 患者と話す時には、正面を向いてはっきりと明瞭に話、話しかけられた時は理解しようと努力していることを示す
7 コミュニケーションを深めるために、タッチングやジェスチャーを用いる
8 難聴の場合は聴覚の良い側から話しかける
9 手術のための相関、喉頭摘出などあらかじめコミュニケーションの障害が予測されるときにはコミュニケーション手段を選択し手術前から練習をする
教育項目
1 話す速度をゆっくりにして、言葉をひとつづつハッキリ発音するように指導する
2 言語的コミュニケーションが困難な場合、メッセージの筆記、絵を描くなどの方法を指導する
3 家族には、患者と話す時には正面を向いてはっきり話すように指導する
言語的コミュニケーション障害の看護計画はこちらです→看護計画
参考資料:基準看護計画
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