誤嚥性肺炎予防に吸痰をする
夜勤明けの朝に、日勤者が来て申し送りをする少し前位に、病棟中の痰を持つ患者さんの吸痰をして回ります。
引継ぎをする時間帯は、患者さんのケアが手薄になりがちです。
患者さんが痰の為に窒息することがないように、夜勤者の一人が吸痰をします。
自力で排痰をすることが出来る患者さんは、殆どいません。
吸痰をする
自分で訴えることもできないので、痰がたまってきたことを症状で看護師に知らせてくれます。
喉をゴロゴロ言うわせたり、せき込むようにむせたり、痰の絡んだ発声をするのです。
そのような症状が無く静かにしている患者さんでも、吸痰をすると多量に吸引することがあります。
痰の為に窒息するようなことがないように、患者さんの吸痰を2、3時間おきに行います。
日勤でも夜勤でも同じように、吸痰を行います。
痰がたまることを予測できる患者さんの体位は、仰臥位は駄目で側臥位にします。
側臥位の体位をとらなければ、痰が気管に入りやすいし窒息もしやすいのです。
吸痰チューブも手袋も1回ごとに使い捨てにして、感染予防をします。
吸痰をする時には、口腔清拭も一緒に行うことが多いです。
口腔内が乾燥していたり、痰などが付着して汚れている患者さんが多いのです。
口腔清拭はスポジカを使用します。
水にスポジカをつけて軽く絞り、繰り返し口腔内を拭きます。
乾燥しているので口腔粘膜は傷つきやすく出血もしやすいので、丁寧にそっと清拭します。
患者さんは開口して臥床している人が多いので、どうしても口腔内は乾燥しやすいのです。
口腔内が乾燥していると、吸痰時の吸引力でも口腔内を傷つけてしまうことがあります。
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吸痰をする方法
口腔内を絶えず潤おすことは、細菌の発生を抑えることにもなります。
吸痰をすることで、一時的に息ができなくなるので、手で拒否をしたり苦痛表情をする患者さんもいます。
どうしても暴れて抵抗する患者さんには、二人がかりで吸痰を行うこともあります。
いつも口腔清拭しているので、舌苔があり舌が白くなっている患者さんは少なくないです。
歯ブラシでゴシゴシ清拭すると舌が傷つくので無理にこすることはできません。
舌ブラシを用いて、何回にも分けて清拭します。
口から摂取できる患者さんの場合、舌苔があると味が分からなったり食欲も無くなってしまうこともあります。
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