看護診断・成長発達の変調:幼児期(3~6歳)
看護診断名と要因
- #1 入院や隔離により、同年代の児との交流の欠如に関連した成長発達の変調:幼児期(3~6歳)
- #2 病状や治療による活動制限に関連した成長発達の変調:幼児期(3~6歳)
- #3 脳神経障害による発達課題達成障害に関連した成長発達の変調:幼児期(3~6歳)
- #4 長時間の治療による苦痛体験に関連した成長発達の変調:幼児期(3~6歳)
- #5 両親の愛情不足による情緒の不安定に関連した成長発達の変調:幼児期(3~6歳)
- #6 不適切な育児行動に関連した成長発達の変調:幼児期(3~6歳)
目標
- ジャンプスキップができる
- 円、四角がかける
- 友達と遊べる
- 我慢することが出来る
観察項目
1 発達の程度
2 母子家庭、父母の育児行動
3 遊びの内容
4 幼稚園、保育園での集団生活での適応
5 友達との交流のようす
6 睡眠状態、食事摂取状態、排泄状態
7 頭痛腹痛などの身体症状の有無
8 嗜癖の有無(愛玩具の有無)
9 両親とその他家族のサポート状況
10 両親の疾患の理解の程度
11 検査データ
ケア項目
1 発達を障害している原因をアセスメントする
2 自分でできるこはやらせできるまで待つ姿勢で接する
3 規則正しい生活を遅れるように援助する(就寝時間起床時間を守らせる)
4 生活習慣の自立ができるように働きかける
5 児の良い点や我慢した時はその都度褒める
6 遊びの工夫をする
7 遊んだあとの片づけを通して整理整頓習慣を身につける
8 病棟の放送当番を他児と一緒に行う
9 両親と子育てについて話し合いを持ち、家族と医療者が同じ目的で発達を促していく
教育項目
1 日常生活習慣を身につけさせるように指導する
2 家族に児の目の高さで接し良い点は褒め悪い点は理由を理解できるように説明しきちんと叱ることを説明する
3 親も児を一人の人間として尊重するように関わることの重要性を説明する
看護診断・成長発達の変調:幼児期(1~3歳)
看護診断名と要因
- #1 入院や隔離により同年代の児との交流が少なく、仲間集団での関わりの不足に関連した成長発達の変調:幼児期
- #2 病状や治療による活動制限に関連した成長発達の変調:幼児期
- #3 脳神経障害による発達課題達成能力の障害に関連した成長発達の変調:幼児期
- #4 長期間の治療による苦痛の体験に関連した成長発達の変調:幼児期
- #5 両親の愛情不足による刺激の欠如に関連した成長発達の変調:幼児期
目標
- 粗大運動ができる(大股で歩く、ボールをけるなど)
- 微細運動ができる(積み木を積む、円を描くなど)
- 自分で食べることが出来る
- 便意や尿意を知らせることが出来る
- 脱衣が自分でできる
- 友達と遊べる
- 自分の物と他人のものの区別がつく
観察項目
1 発達の程度
2 母子関係、父母の育児行動
3 遊びの内容
4 友達との遊びのようす
5 第一反抗期、2~3歳の頃の癇癪の有無
6 嗜癖の有無
7 睡眠状態、食事摂取状態、排泄状態
8 両親の疾患の理解の程度
9 検査データ
10 父母やその他家族のサポート状況
ケア項目
1 発達を障害している原因をアセスメントする
2 おんぶ、抱っこ、歌を歌う、本の読み聞かせなどで生活に変化を持たせる
3 親子のスキンシップが図れるように配慮する
4 児がやりたいことは危険が内容にできるだけやらせる
5 食事について
6 トイレットトレーニングについて
7 入浴時自分で衣服がぬげるように練習させる
8 遊びの工夫をする
9 遊んだあとの片づけを通して整理整頓の習慣を身につけさせる
10 本の読み聞かせ言葉かけ散歩による自然観察を通し、言葉の発達を促す
11 発達の程度を発達票で定期的に評価する
12 両親と育児について話し合いを持ち、家族と医療者が同じ目標で発達を促す
教育項目
1 家族に児ができることは手出しせず、ッ守ることの必要性を説明する
2 家族に児に接する時は児の目の高さで接し、よい点は褒め、悪い点はきちんと叱ることの大切さを説明する
参考資料:基準看護計画
看護診断・成長発達の変調:乳児期
看護診断名と要因
- #1 生後早期からの母指分離による刺激の欠如に関連した成長発達の変調:乳幼児
- #2 クベース収容、免疫力低下や感染による隔離に伴う刺激不足に関連した成長発達の変調:乳幼児
- #3 栄養摂取不良による体重増加の停滞による体力不足に関連した成長発達の変調:乳幼児
- #4 長期間の治療による活動制限、苦痛の体験に関連した成長発達の変調:乳幼児
- #5 脳神経障害による発達課題達成能力の障害に関連した成長発達の変調:乳幼児
目標
- 頸が座る
- 寝返りができる
- お座りができる
- ハイハイができる
- つかまり立ちができる
- あやすと笑う
- 人の区別がつく
- 簡単な欲求を知らせる
- 簡単なゲームを楽しむ
観察項目
1 発達の程度
2 母子関係
3 父母の育児行動の把握と疾患の理解の程度
4 夜泣き、指しゃぶり、食事摂取状況
5 両親やその他の家族のサポート状況
6 治療状況
7 検査データ(循環系、呼吸器系、神経系、消化器系、泌尿器、内分泌系の障害の程度)
ケア項目
1 発達が障害されている原因をアセスメントする
2 ベッド上で多様な玩具を用いて刺激を行う
3 クベース収容時、家族の面会があれば許可範囲内でスキンシップしてもらう
4 親がケアに参加しスキンシップが図れるように配置する
5 頻回に乳児を抱いて話しかける
6 授乳中は腕に抱きゆっくりと授乳させる
7 遊びながら関わりを持つ
8 身体的発達の遅れについては赤ちゃん体操を行う
9 食事摂取方法の工夫をする
10 発達の程度を発達票で定期的にチェックする
11 母子分離時、児の発達状況を面会時に伝える
教育項目
1 児の精神面での発達及び母性確立において、スキンシップが有効であることを指導する
2 発達には個人差があるため児に合った育児方法が、重要であることを説明する
3 赤ちゃん体操の必要性と実施方法を説明する
参
参考資料:基準看護計画
4 看護診断・成長発達の変調:思春期
看護診断名と要因
- #1 入院による学業の中断に関連した成長発達の変調:思春期
- #2 長期入院により友人関係が希薄な事に関連した成長発達の変調:思春期
- #3 疾患の進行による隔離に伴う社会孤立に関連した成長発達の変調:思春期
- #4 将来に対する不安に関連した成長発達の変調:思春期
- #5 目標となるモデル像の欠如に関連した成長発達の変調:思春期
- #6 生育歴において愛情が不足したまま成長していることに関連した成長発達の変調:思春期
目標
- 仲間との交流が持て、仲間意識が持つことが出来る
- 自分のしたいことを見つけることが出来る
観察項目
1 両親、家族、友達、学校、社会の関係
2 第2次性徴の出現の有無、体形の変化
3 自立性、自己の価値観、自分の将来への展望の発見のための探索や活動の状態
4 尊敬する人がいるか
5 好きな勉強、遊び、本や得意なことがあるか
6 食事摂取、睡眠状況
7 頭痛、腹痛、悪心、嘔吐の有無
8 入院生活の適応症状
9 患児が病気をどのように受け止めているか
10 両親の子育てについての方針と疾患の理解の程度
11 院内学級での様子
12 自己学習のようす
13 家族間のサポート状況
14 検査データ(循環器系、呼吸器系、神経系、消化器系、泌尿器系、内分泌系の障害の程度)
ケア項目
1 発達を傷害している原因をアセスメントする
2 病棟の同年代の児たちと相互作用の時間を提供する
3 友人知人との交流が途絶えないよう、電話、面会、文通などを進める
4 児の良い点や得意なことは褒め、自尊感情が高まるように接する
5 家族、医師、看護師、教師と合同カンファレンスを持ち、同じ目標で成長発達を支援する
6 年代に応じた接し方をし、一人前として対応する
7 役割を与え、達成感が得られるように支援する
8 院内学級の通級について
9 自己学習について
10 両親と話し合いの場を持ち子育てや問題について話し合い、親としての役割を果たせるように支援する
教育項目
1 思春期の特徴、発達課題を理解した上で接するように両親に指導する
2 年下の患児の模範となる行動が取れるように指導する
参考資料:基準看護計画
看護診断・成長発達の変調:学童期
看護診断名と要因
- #1 入院による学業の中断に関連した成長発達の変調:学童期
- #2 入院や隔離により同年代の児との交流が少なく、仲間集団での関わり不足に関連した成長発達の変調:学童期
- #3 長期間の治療による苦痛の経験に関連した成長発達の変調:学童期
- #4 生育歴において愛情が不足したまま成長していることに関連した成長発達の変調:学童期
- #5 脳神経障害による発達課題達成能力の障害に関連した成長発達の変調:学童期
目標
- 規則正しい入院生活を送ることができる
- 院内学級へ楽しく通うことが出来る
- 友達と仲よく遊ぶことが出来る
観察項目
1 両親、家族、友達、同室児との関係
2 中間反抗期の有無
3 学校生活、登校拒否の有無、学校での友人関係
4 好きな遊びや勉強、得意な事
5 食事摂取、睡眠状態
6 頭痛、腹痛、悪心、嘔吐などの身体症状、成長障害
7 入院生活への適応状況
8 患児が病気をどのように受け止めているか
9 両親の育児行動と疾患の理解の程度
10 院内学級での様子、入院中の勉強状態
11 家族のサポート状況
12 検査データ
ケア項目
1 発達を障害している原因をアセスメントする
2 家族、医師、看護師、教師とで合同カンファレンスを持ち同じ目標で成長発達を支援する
3 児の良い点や得意なことは褒め自尊感情が高まるように接する
4 日課表を自主的に作成できるように働きかけ、規則正しい生活習慣が維持できるように援助する
5 遊びを通して同年齢の児童と交流させる
6 病棟行事では役割をもって行動できるように支援する
7 学校と連絡を取り仲間との交流を保てるように援助する
8 院内学級への通報について
けじめをつけるために普段着での通級を許可する
開始時間に遅れないように準備させる
宿題があればできるように支援する
9 両親と育児に対する考え方、問題について話し合う
10 趣味や興味のあることが出来るよう支援する
教育項目
1 社会、仲間との交流の必要性について指導する
2 学習の必要性について説明する
3 家族に子供の自立心を拒否せずに受け入れる事の必要性について指導する
参考資料:基準看護計画
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