COPDとは喫煙による肺疾患?(慢性閉そく性肺疾患)
COPDは主に喫煙によっておこる病気で治療は禁煙が基本です
COPDとは、喫煙などが原因で起こる肺の病気
COPDは主にタバコを吸う人に起こる肺の病気です
長めの階段を上がると息切れを起こすのが典型的な症状で、進行すると平地を歩くのもつらくなったり、酸素吸入が必要になったり命に関わることもあります
国内のCOPD患者は約500万人と推定されます
発病する仕組み
COPDの原因のほとんどがたばこです
たばこの煙にはニコチン・タールなどの化学物質と多くのPM2,5の粒子が含まれており、すい続けると次第に肺や気管支が黒く汚れて炎症を起こし咳や痰が出るようになります
肺の炎症が進むと酸素を取り込む肺胞の壁が壊れて、酸素と二酸化炭素のガス交換ができなくなります
息を一気に吐けなくなるので、運動などをするときに必要な量の酸素を取り込めなくなり、すぐに息が苦しくなります
さらにタバコを吸い続けると肺胞の壁の破壊に進行が重症化します。風邪をひいたときにゼーゼーヒューヒューという喘息症状の発作が起きたり、呼吸をすることがつらくなります
肺高血圧症という病気を併発して心臓に大きな負担がかかることもあります
1日に数本数が多いほど喫煙年数が長いほど、たばこの影響が大きく若いうちに発症します
・発症が疑われる人
特に40歳以上の喫煙者で眺めの階段を上がると息切れをするようになったりきつく感じるようになったりした場合は、COPDの疑いがあります
また、同世代の人と一緒に歩くと自分だけが遅れたり追いつこうとすると息が切れたり、きつく感じる場合もCOPDが疑われます
若いころから冬になると朝方に咳や淡が出る人も、もともと肺や気管支が弱いためCOPDになりやすい傾向にあります
COPDの症状とは?
症状には以下のものがあります。
・運動時や動作時に息切れしやすい
・透明や黄色などの痰がある
・呼吸音(ゼイゼイ、ビュービューなど)がする
・体重減少
・1日に何度も咳をする、などです。
COPDの検査と治療、肺機能を定期的に調べ治療は禁煙が基本
・COPDの検査
おもにスパイロメーターという機械を使う肺機能検査が行われます。スパイロメーターに息を吹き込むと1秒率が測れます
1秒率とは、大きく空気を吸ってはいたときに最初の1秒間で肺活量の何パーセント吐き出せたかを示すものです
1秒率が70%未満の場合はCOPDの可能性があります
COPDは徐々に進行するので肺機能検査を5年に1回程度受けていれば早期発見が可能です
・COPDの治療
治療の基本は禁煙です。禁煙によって咳、痰、息切れなどが軽くなり年齢による肺機能の低下も穏やかになります
肺機能は20歳以降ゆっくり低下してくのに対して、喫煙を続けている人は急激に低下します「平地を歩いていても息切れが起こる」「安静にしていても呼吸が苦しくなる」といった少女いうが起こりやすいのです
呼吸リハビリテーション、吸入気管支拡張症、吸入ステロイド薬による治療も行われます
COPDのある人はインフルエンザや肺炎などにかかると肺機能がさらに低下するため、インフルエンザと肺炎球菌の予防接種を受けることが大切です
進行して肺に十分酸素を取り込めなくなった場合は、高濃度の酸素を発生させる器械を使って、酸素を吸入して呼吸を助ける在宅酸素療法がおこなわれます
COPDの治療には何よりも禁煙が大切です。禁煙ができない場合はぜひ禁煙外来を受診してください
参考資料:「きょうの健康」
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